★学校の自慢CMを作ろう 4時間目 学校自慢調査隊
 (4年1組学級通信「トゥモロウ」NO.74より 2002・11・14)

 またまた総合的な学習「学校の自慢CMを作ろう」の話題です。
 各グループのテーマは決まりました。しかし、これですぐにCM作りを行うということには
なりません。そのテーマについてもっと深く知ることが必要です。そうしなければ、自分たち
がCMで何を伝えたいのか明確にならないからです。
 そこで、「学校自慢調査隊」の発足です。
 まず、グループごとに「調べたいこと」を考えさせました。ここは、子どもたちにとってテーマ
についての疑問が次々と出てきました。たとえば、「タイムカプセル」をテーマにした4班は、
次のような内容を調べたいと考えました。

 ・「タイムカプセル」はどういう意味なのか。
 ・タイムカプセルをどんな気持ちで立てたのか。
 ・タイムカプセルの塔を作った費用はどれくらいか。
 ・タイムカプセルの中に入っているものを、その年代のことを考えて想像してみる。
 ・タイムカプセルはどうして、あの場所に埋めたのか・・・等


 これらの調べたいことは、調べ始めるとますます増えていくと思われます。ただ、子どもた
ちには一つ不安があります。「調べたい内容について調べ切れるか」ということです。たとえば
上の例でいえば、「タイムカプセルを実際に埋めた卒業年度の人にインタビューをしたい」と考
えているものの、実際にその人に会えるかどうかという点が不安なところです。(そのための
作戦も考えていますし、もし見つからない場合のCMの作り方ももちろん考えています。)
 また、「インターネットで調べれば何とかなる」と思っている子どももいますが、このような「
地域限定の情報」はなかなかないものです。そのような点では、基本的な資料はやはり「本」
ということになると思います。
 というわけで、最終的には次のような方法で調べることにしました。

■1班 テーマ「めずらしい給食」
 ・給食の栄養士さん、調理師さんにたくさんインタービューをします。そのつながりから資料を
  探します。
■2班 テーマ「三偉人」
 ・「本で調べる」「記念館に聞く」「他学年にアンケートをとって調べる」という3本立てです。
■3班 テーマ「うば杉」
 ・まず本で探します。次に「うば杉」について知っている先生方にインタビューをします。
■4班 テーマ「タイムカプセル」
 ・先に書いたようにインタビューとカプセルの埋めている場所の観察が主です。
■5班 テーマ「水小のマーク」
 ・本のマークの由来等を調べます。さらに校長先生にお話を聞きます(以前にも聞いたことが
  あったので)。校舎内にあるマークも探します。
■6班 テーマ「トロフィーと賞状」
 ・トロフィーや賞状について「一番古いもの」「大きさ」を見て調べます。さらに実際に賞をもらっ
  た6年生にもインタビューをする。

 次はいよいよ調査隊がスタートをします。

★学校の自慢CMを作ろう 5〜7時間目 テーマについて調べる

★学校の自慢CMを作ろう 8時間目 決定!キャッチコピー
(4年1組学級通信「トゥモロウ」NO.78より 2002・11・25)

 総合的な学習「学校の自慢CMを作ろう」のお話です。
 どの班も自分たちが決めたテーマについて調べました。調べ方もいろいろです。「水沢小学校
百年史」を見たり、インターネットで水沢小学校のホームページを見たり、実物をじっくりと観察を
したり、自分の家にある資料を持ってきて考えたり・・・・というようにです。
 「人」から学んだ班もあります。校長先生をはじめ、給食の栄養士さん、斎藤實記念館の方等、
実に多くのことを子どもたちは調べました。

 次は「キャッチコピー」の段階です。
 最初に「キャッチコピー」の意味の確認です。今回は、「調べる対象の特徴を表したもの」です。
作る方法はNHK教育番組「体験!メディアのABC」を活用して、次のような方法をとりました。

 @ テーマについて調べたこと、思ったことをカードにどんどん書く。
 A 気に入ったものを数枚選ぶ。
 B 数枚組み合わせてキャッチコピーにする。

 
 たとえば、給食グループは次のようなものをカードに書いていました。

  ・世界で一つの給食  ・ゆめがある  ・アレンジ  ・選べる  ・ほかの学校では食べられ
  ない  ・いろいろな食べ物  ・具だくさん  ・ごうか  ・すごい  ・すばらしい
  ・工夫がある  ・えいせい面に気をつけている  ・健康になる給食  ・安全・・・等

 この中から数枚選び、それをキーワードにしてキャッチコピーを考えます。子どもたちは選んで
からが一苦労。キーワードを逆さにしたり、「もうちょっといいのがないかな・・・」と考えたりして
いました。開始して1時間でキャッチコピーは完成しました。次の通りです。

■1班 テーマ「めずらしい給食」
 ゆめがある世界で一つの給食

■2班 テーマ「三偉人」
 とってもえらい三偉人 やっぱりすごいぞ三偉人

■3班 テーマ「うば杉」
 歴史がある大きな水小のシンボル「うば杉」

■4班 テーマ「タイムカプセル」
 気持ちのこもった世界に一つの宝物

■5班 テーマ「水小のマーク」
 希望キラキラ水小マーク

■6班 テーマ「トロフィーと賞状」
 協力・がんばりでつかんだ栄光

 このキャッチコピーはそのままCMの基本となる考えになります。
 次の時間は具体的なCMの計画を立てます。子どもたちも「早く作りたい」と乗り気
です。

「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」佐藤正寿のホームページより転載させていただきました。

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